


![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |

医療・介護・障がい事業の経営刷新と
『複合・組み合わせ経営』へ挑戦
医療介護分野でゴーイングコンサーン(継続企業の前提)を目標にしたコンサルティングを全国で展開し、話題を集めているウェルフェアー・J・ユナイテッド株式会社 代表取締役 本間秀司氏が医療・介護分野における未来像の解説と経営の選択肢の中で、自法人が生き残るための道筋の具体策を解説する特別講演会が開催された。
冒頭、氏のコンサル先での指導内容を紹介した。人件費が高く、デイサービスやショートの稼働率70%〜80%の赤字経営の法人を例に挙げる。現場の職員は経営者の言うことを聞かず、離職率が高く人が足りないから忙しいと不満を漏らすという。このような法人に対して1年目にすることは『ワクチン』を打つこと。成果を上げるためには管理会計を導入して適正人数で稼働率100%を目指さなければならない。さらに世の中の流れ・地域のマーケット・競合の活動や数字を把握して経営をするという考え方を学んでもらう。つまり法人の風土を変えることがスタート地点であるという。組織である以上2対6対2の法則(働きアリの法則)の考え方もあるが、能力のある人が辞めない組織にしなければならない。
そして2年目は実際に管理会計を作成し、稼働率100%を目指す。前出の考え方を理解すれば誰も文句を言わない。大切なことは強い経営を理解し、勝者のメンタリティを持つことであるとし、本題に入っていく。
これからの経営は、財務・事業計画・償却・管理会計・マーケティングの一体管理をしなければならないという。病院にはホテルのようなサービスが求められており、生き残るために建て替えを考える経営者も多いが、まず現在病院がある場所の将来のマーケット需要をリサーチする事が重要である。また、返済計画も重要である。病院が40年もつとして、だいたい20年で返済をし、残り20年で積立をする必要があるが、将来のマーケット予想と返済計画がおざなりでは、返済ができない事態になる可能性が高い。返済するためには、利益がでる小規模多機能や障がい事業など複合的な事業展開が鍵になると述べた。

適時調査、個別指導を切り抜けるための事前準備と
自主返還、取り消し処分を避けるための具体策
適時調査や個別指導に対し、豊富な指導実績をもつ株式会社エム・アール―・シー 代表取締役 石上登喜男氏が講演した。
初めに2020年診療報酬改定の要点を解説。論点となるのは�_麌�期リハの退院後フォローの評価やFIM得点と他との関連性、��地域包括ケア病棟における在宅医療提供や入退院支援実施、�N斗槁妥錣琉緡填菠�の見直しや在宅復帰率等、�ご墨促吋△坊犬詆床舛篷�期の心不全患者への取組み、�イ�ん拠点病院の算定要件の見直し、��施設の入退院支援と職員配置、�О綮媚�務作業補助体制加算に伴う医師の時間外労働を含めた見直し、��超急性期脳卒中加算の施設基準や算定要件の見直し、��疾患別リハビリテーションにおけるリハビリ総合実施計画の見直し、��再浮上する救急医療管理加算、そして��重症度・医療看護必要度のB項目の見直し等を重要項目とし、本題へ移った。

21年制度・報酬改革を克服する
通所介護事業の新たな経営戦略を探る
1席目は小濱介護経営事務所 代表の小濱道博氏が、介護職員等特定処遇改善加算と2019年度新実地指導への対応を含めた、介護保険制度・報酬改革の方向とこれからの通所事業戦略について講演した。まず介護報酬の改定率の推移を挙げ、過去3回プラス改定の流れで来ているので、次回はマイナスとなる可能性があることを述べた。また骨太方針2019におけるポイントとして保険者機能強化推進交付金を挙げた。すなわち地域の高齢者が集まり交流する通いの場の拡大・充実を図り、高齢者による介護助手やボランティア参画に対し、市町村にポイントを付与することで、交付金の配分基準のメリハリを強化し、介護予防の促進を図るというものだ。氏は機能訓練をやれば加算が取れた時代から、成果型報酬という考え方が入ることで、介護報酬の性格自体が変わりかねないと述べた。ただし、機能訓練は結果を出すことだけを求めるのではなく、あくまでも自立尊厳という考えがあってしかるべきと付け加えた。
介護職員等特定処遇改善加算については、デイサービスを単独でやっている場合は厳しいが、特養と併設など多角的に経営している場合は法人一括で配分できる。この加算を算定しているかどうかは可視化されるため、算定していない場合は、専門学校等から生徒を紹介されない、あるいは求職者から選ばれない事業所となる可能性を危惧した。給付と負担の検討事項については、介護保険料の負担年齢の引き下げ、高額介護サービス費のあり方など取り上げた。
最後に実地指導について、行政処分件数がここ5年連続で200件を超えたが、これは実地指導する部署が変わると見方が変わるためで、例えば県の指導では認められていたものが、市では認められなくなった事例を挙げ、注意を促した。実地指導は今後、「標準確認項目」「標準確認文書」に基づき実施され、一事業所あたりの所要時間の短縮による指導の頻度向上が図られる。氏は周りの環境が大きく変わろうとしている中で、時の流れにしっかりついていき、出来れば追い越して余裕のある経営をしていただきたいとまとめた。

外国人介護人材の受け入れ施設における
就労支援、学習支援、生活支援の準備
講義1は、仁愛国際株式会社 介護教育担当 土橋壮之氏が講演。介護福祉士であり教育者である氏は、日本やイギリスの介護施設勤務を経て、現在はベトナム・ハノイの仁愛老人ホームに勤務。�牴雜遒妨悗蠅鬮瓩鬟皀奪函爾法�日本に渡る技能実習生の現場指導や相談支援を行う等、日本式介護の普及・啓蒙に尽力を注いてきた。
初めに日本の介護とは何かテーマに、高齢者を取り巻く環境の変化や日本とベトナムの介護の考え方の違い等を説明。続いてベトナムの介護概念について、氏が勤務する仁愛老人ホームを、入職後の様々なエピソードとともに映像にて紹介した。現状、家庭介護が一般的なこの国では、看護と介護の区別がなく介護技術に対する専門性も乏しいが、システム的に管理されていない分、施設ケアにも自由性があり高齢者の笑顔が絶えない。氏はベトナム人のライフスタイルや国の風土を知り、人と人が認め合うことの大切さを改めて学んだという。日本の高齢者施設は素晴らしいが、では日本の介護とは何か?改めて参加者に問うた。
続いて、日本の介護人材不足の現状と在留資格について解説した。全国で働く約30万4000人の技能実習生のうち45%がベトナム人。一部では�犖渋紊療枸貔��瓩箸いΠ�評も囁かれるが、氏はこの制度を活かし両国の良好な関係が目指せるという。そのためには日本人自らが介護の仕事に誇りを見出すことが大切と、実習生受け入れへの視点を示した。更に日本とベトナムのコミュニケーションや文化の違い等を明確に、両国の良さを知ることで多文化共生社会への道筋を解き、共に認めあえる社会への期待を述べた。

19年臨時介護報酬改定、介護保険制度改正と
居宅介護支援事業所の運営管理・実地指導対策
小濱介護経営事務所 代表の小濱道博氏が、増加する報酬返還・指定取り消しなど、益々強化される実地指導・監査対策について、実践事例を交え講演を行った。
居宅は昨年4月の報酬改定で最も大きく変わった部署である。更に今年5月30日に新しい実地指導の指針が出され、今年度から実地指導が激変した。居宅に関しても確認項目が出され、今後の実地指導は確認項目に沿って行われる。今回は新しい指針である「標準確認項目」と「標準確認文書」の中身について確認作業を行う。また参院選が終わり、8月から次の制度改正の審議が本格スタートし、年内に結論が出される。居宅に関連して国は自己負担二割にすることを大きな目標としているが、今回のポイントは自己負担一割化であると述べた。
はじめに行政処分件数は年々増加の一途をたどり、平成29年度は257件と過去最大、10年前と比べると倍増している。居宅介護支援事業所は6年に一度の更新手続きが必要で、厚労省はこの6年の中で1回は実地指導に行き、問題がないことを確認したうえで、指定更新手続きするように通知を出している。ただ、役所の担当者の人数が縮小傾向にある中、事業所の数は年々増えており、実地指導に行くことが物理的に難しくなっている。その状況で行政処分件数が増えている現状があると提起した。

「2040年:多元的社会における地域包括ケアシステム」の
詳細解説とあるべき事業計画の具体策並びに経営戦略
平成31年3月に地域包括ケア研究会報告書による2040年多元的社会における地域包括ケアシステム報告書の内容を詳細に解説し、今後の法人の事業計画で具体的な方向性解説のセミナーが開催された。
講義1は、「これからの地域コミュニティづくりの取組について」をテーマに、厚生労働省関東信越厚生局 健康福祉課 家田康典氏が講演。初めに、2040年を見据えて「目指す地域」の姿の実現に向けた背景について解説した。現在、地域包括ケアシステムを推進しつつ、地域共生社会の実現に向けて、住民が主体的に関わる地域コミュニティづくりが求められている。また、人口構成の急激な変化が予想されているが、その変化の中身は、大都市部、地方都市部、町村部等による地域差が大きくなるため、保険者である市町村やそれを支援する都道府県には、地域の特性に応じた取り組みが求められているとし、2006年度に創設された介護保険の地域密着型サービスの整備状況について解説した。関東信越厚生局管内自治体向けアンケート調査によると、2018年3月末時点で地域密着型サービスを整備している自治体は約4分の3であり、整備計画がない自治体の特徴は、高齢者人口の減少傾向が見られると述べた。また、すでに地域密着型サービスを整備している自治体は、地域づくりへの効果を実感していることがアンケートの回答で得られたと加えた。

介護保険ビジネスの次世代成功事業者になるための
新規事業選択と事業拡大・ポジショニング戦術ノウハウ
本セミナーは、新規事業開設・運営に向けて、「今から勝ちたい」、「どの事業から選択すればいいかわからない」、「利用者・職員を確保できるか不確定要素が多い」、「投資した分の利益が出せるか不安」等で一歩が踏み出せないという心理に対し、ウェルフェアー・J・ユナイテッド株式会社 専務取締役 鈴木真一氏がコンサルタントの立場から解説するものである。
冒頭、鈴木氏は事業戦略・事業収支の経営を進めても、今後の法人戦略においては必ず人事制度が重要になってくると述べ、「人」抜きには経営の成功はないとし本題に入っていく。
まず、はじめに新規事業を実際に推進するメンバーには、政策・制度ビジネスのメインストリームにおける制度事業の理解が必要であり、メンバー個々が理解でき、興味にミートする内容での説明としなければならない。また、事業(拠点)を拡大した時にはトップマネジメントが行き届かなくなってしまうため、法人がなぜその事業を選択したかという背景と事業展開を行う理屈を、推進メンバーと管理職が自ら考えることができる力量をつけるための教育が重要であるとした。
続いて、社会保障制度の将来の姿を内閣府の資料「目指すべき日本の未来の姿について」を解説。30年後の事業継続、事業展開のためには地域でのポジションの確立と法人の特徴・強みを理解していくことが重要とした。

2020年診療報酬改定の準備対応と
2025年に向けたビジョンと経営戦略
ASK梓診療報酬研究所 所長 中林 梓氏が講演をした。
冒頭、氏は内閣府経済財政諮問会議 第30回社会保障ワーキンググループの資料を示し、医師の偏在化の一因である外来の自由開業制が議論にあがっていることに注目。氏は制度自体がなくなることはないだろうとしつつも、在宅や夜間診療等への要望が出てくる可能性があると述べた。また、在宅医療を始めたいドクターがいてもヘルパーが足りず在宅医療ができない地域が出てきたと、深刻な人材不足の例を紹介し、今後医療・介護従事者確保の問題も表面化してくるであろうとした。同WG資料から医師の働き方改革についても説明。改定前の余裕のあるこの時期に、時間外労働規制の施行スケジュールで今後の動向を確認し、医師一人ひとりの勤務時間・残業時間等現状分析をしておいた方が良いと述べた。

病院経営を左右する地域連携室の機能強化と
稼働率を高めるベッドコントロールの具体策
2020年診療報酬改定を視野に、病床稼働率低下を防ぐための効果的なベッドコントロールや地域連携の具体策をテーマにリンクアップラボ 代表 酒井麻由美氏が講演した。
冒頭氏は、かつての連携室は医療相談や退院支援を主たる業務としていたが、近年の地域連携室に求められる役割や機能は変わったという。診療報酬上、入退院支援加算創設に伴い入退院支援部門が設置されたが、地域連携業務と兼務している医療機関も少なくない。地域連携室はこれまでの業務に加え、在宅復帰率、稼働率や紹介率などの実績管理、連携医療機関に関する情報管理及び広報支援等、その役割が広範囲になり煩雑化が危惧される。退院困難者が増える中に再度業務整理を行い、適切な職員(数)を配置し、医療介護連携や入退院支援、広報活動の強化を行うことによる増患増収を図ることが可能となると前置きした。

講演1は医療経済研究機構 研究部主任研究員 服部真治氏が講演。冒頭、氏は財政審での要介護1・2の通所介護と訪問介護の生活援助サービスは、総合事業もしくは2割負担にすべきという案を紹介した。因みにこの方向性に関し、地域包括ケア研究会報告書では要介護5までの全てを市町村事業に移行すべきと示されている。
総合事業の直近の調査では、残念ながら従前の給付と何も変わらない自治体が少なくないのが現状で、その他生活支援サービスにおいては訪問型と通所型の組み合わせがほとんど活用されていない。いずれも市町村格差は大きく、中山間地域などでは予防訪問介護事業は撤退が相次ぎ、更に担い手不足にも拍車がかかり国としても危機感を拭えない。氏は政府方針による健康づくりと介護予防推進を軸に、通いの場を増やす策として愛知県豊明市の事例などを紹介。また保険者機能強化推進交付金にも言及し今後の強化策を示唆した。
2040年を展望した社会保障・働き方改革では、「健康寿命延伸プラン」を推進していく。保健と介護予防の一体的実施では、予防に関する医療介護データを一元化し、要介護認定情報等を一括で管理する仕組みづくりを2020年4月から実施予定だ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |